No.206 『またいつか』

ziek2005-08-07

 
 
今日16時50分相棒の猫は息を引き取りました。
 
 
最近は風呂場で寝たきりで、食事もほとんどとれないほどだったので
長くないだろうとは思ってました。
ただ突然死が訪れるとは思ってなかったので何の心の準備もしてなかったんですよね。
腎不全の場合は激しい痙攣を起こして死ぬ場合もあるとは
聞いていたので苦しそうな声で泣き出したときは覚悟しましたが
それほど激しくはありませんでした。
ただ最後に少し長めの声で苦しそうに叫んでいたのが今でも耳に残ってます。
状態が悪かったので抱きかかえることはできませんでしたが
軽く足に触れてました。
苦しかったのか・・目を見開いたままだったのでその瞬間には
死んだのかどうかわかりませんでした。心臓が動いてるようにも見えましたし。
母親に死んだと告げられて初めて気づきました。
そうか死んだんだ・・・と何度も呟いてたかな。
 
よく考えたら大切な者が目の前で亡くなるという経験はこれが初めてです。
病院とかならはっきり医者が告げてくれるんでしょうが自宅だと
判断が難しいですね。もしかしたらまだ生きてるんじゃ、そんな風に
考えてしまうくらい活力のある目でした。
惜しむらくはその見開いた状態のまま閉じさせてやることができなかったことです。
冷やしたタオルを当ててやると閉じるとお婆ちゃんに聞いたものの
それでも閉じませんでした。
苦しかったのかなぁ・・・。
 
 
日曜ということもあり動物病院もやってないので今日は保存する必要があります。
事前に遺体を入れる箱も用意してなかったので急遽大き目のダンボールを
押入れから引き出してそこに発泡スチロールの入れ物を敷きました。
遺体は1日でも放置すれば腐っていくので氷などで冷やして保存しないと
いけないそうです。猫の場合はさらにノミが一斉に湧き出すらしいのですが
幸いなことに室内飼いだったためノミは完全にいなくなってたようです。
急いで氷を買ってきて即席の入れ物を作った頃にはすでに死後硬直が
始まってました。
事前に用意していればもう少し楽な姿勢で寝かせられたかもなぁ。
どうにか終えた頃母親はひたすら泣き通しだったので食事を済ませちゃおうと
準備を始めました。
そこになって堪えてたものが一気に吹き出てきました。
ほんのちょっとしたきっかけで止まらなくなるものなのだと初めて知りました。
でも、悲しいけども、最後を見てやれて満足してます。
こうやって書き留めてる今も溢れ出そうになりますが、火葬されて
埋葬されるまではもうしばらく我慢したいと思います。
 
 
レオン。お疲れ様。